3期目を迎えて、新卒の学生を3名、採用致しました。売り手市場の世の中では無理だ、という周囲の声を打ち消す結果となり、社員一同、喜んでおります。

当社の社員は、皆、優秀です。

本人の努力はもちろんのこと、お客様や業務でご一緒した方々のご指導をはじめとした、環境も良かったのではと考えます。その要素の一つには、後輩への指導が含まれていると考えます。後輩を教えたり、指導することで、先輩社員本人も成長していると思います。ちょうど、子育てする父親のように、子供を育てながら、少しずつ父親らしくなっていくような感じです。

ということで、以前のように新入社員を育てる、教える、指導する環境を用意したくて、新卒の学生を採用した次第です。新入社員と一緒に、先輩社員の成長も楽しみです。

当社の規模・体力では、1名の採用が限度なのでしょうが、かなり無理をして3名の採用としました。来年の採用を控えても良いので、どうしても2名、できれば3名の採用を決断しました。やはり、同期入社の仲間が欲しいと考えたからです。時には、愚痴を言い合えたり、時には、励まし合えたりする相手が、いるといないではぜんぜん違うと思います。

同期の桜は、仲間であり、ライバルでもあります。お互いに協力し、競争し合えるような関係を築いてくれれば、と期待しています。

当社では、新入社員にはそれぞれ、指導員をアサインしています。「指導員とは親も同然」の格言通り、一生をお付き合いするような存在を目標にしています。子供たちにとっての先生、先輩、同級生などの存在は、会社や現場の周りの先輩社員、お客様や周りの方々であり、会社の事務処理や、現場の業務などを指導されることでしょう。

指導員は、子供たちにとっての親代わりであり、人として、社会人として、一人前になれるようにサポートします。時には悩みを聞いてあげたり、時にはアドバイスしたり、メンタル面を中心にフォローします。

年を重ねても悩みは尽きないでしょうから、何年過ぎても相談できたら良いと思います。親子のように。

1.プロの自覚を持つ

学生と社会人では、言うまでもなく、立場が異なります。学生生活では、学校に学費を支払う側だったのですから、授業を受けようが受けまいが、勉強しようがしまいが、自分が良かれと思えば、休もうがサボろうが構わなかったことでしょう。 が、社会人となったこれからは、会社から給料を頂戴する側になり、その給料のもとは、お客様から頂戴しているわけです。

つまり、みなさんは、プロになられたのです。プロになられたことを自覚し、言動して欲しいと願います。まずは、プロとして最低限のことを守って頂きたい。時間を守り、お客様を初め、待たせたりしない。体調に注意し、むやみに病気で休んだりしない。など、いくつもあります。自分の成果物に責任が持てるように努める。自分勝手な行動を謹み、周りの状況を理解した言動を心がける。など、プロ意識として取り組むべきことは、いっぱいあります。 プロであることを忘れず、社会人生活を送られることを願います。

2.自らの意思で学ぶ

学生時代は学校へ授業料を支払い、授業を受けていたわけで、ある意味、先生が教えて下さるのは当然と思えたかもしれません。 社会人は、会社へ授業料を支払っているわけではありませんので、会社が教えてくれるのが当然、という考えは通用しません。会社は、学んだこと、自分にできることを発揮する場です。会社が教えてくれないから、という言い訳は通用しないということです。 が、そんなに心配することはありません。

会社は、できる限り、学べる環境を用意しています。何か要望があれば、遠慮なく提案してください。 環境が用意されていても、自分に学ぼうという気持ちが無いと、何も生かされません。待ちの姿勢ではなく、自分から進んで言動するように心がけて欲しい。幸い先輩方は、面倒見の良い方ばかりです。きっと頼りになる先輩方だと思います。

ただし、手取り足取り、何でも教えてくれるわけではありません。教える側には、教え方にも個人差がありますので、みなさんが育つように、考えながら、適切な指導を心がけてくれます。 先輩方はお金ではなく、みなさんへの愛情で教えて下さるわけですから、感謝の気持ちを忘れずに指導を受けてください。 そして、その感謝の気持ちを、来年の新入社員に注いでくれることを期待しています。

株式会社トライアンフ 代表取締役栗原 建成